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136日目 犬のゴンタ 

朝起きて「今日お父さんの手術だよね」と言ったら
母に『明日よ』と言われた。

どうやらぼくは勘違いしていたらしい。なんだか気が抜けて、休日の今日は久しぶりに犬のゴンタと遊んで過ごした。



10年くらい前、ぼくたち家族は横浜で暮らしていた。父は横須賀へ、ぼくは渋谷、妹は横浜へ、それぞれ仕事や学校へ通っていた。その頃、福岡の家を離れて10年が経ち、家が心配なので母だけが福岡へ帰ることになり、やがて追いかけるように妹も福岡へ帰った。

ぼくと父が関東で働いている頃、福岡の家の前で怪我をした、柴犬くらいの大きさの野良犬が倒れていた。はじめは嫌だなぁ、困ったなぁと思ったらしいが、母は放って置けなくなって病院へ連れて行き、噛み付かれたりしながらも野良犬を飼いならし、『ゴンタ』と名付けた。

飼い始めた頃、母も妹も自宅に帰る度に吠えられ、餌をやれば噛み付かれ、散歩へ行けば逃げようとしたり、道なき道を容赦なく連れ回したりしていた。
やがて父も福岡へ帰り、同じようにゴンタに振り回されていた。

父方の祖母が数ヶ月間だけ福岡の家に滞在した時期がある。祖母はどうやったのか分からないが、ゴンタに「おすわり」と「お手」を教えた。それ以来ゴンタの噛み付きがちょっと収まり、ちょっとずついい子になった。

父と母がゴンタを散歩していて、ちょっと油断した隙に駆け出して逃げたことがあった。あまりにも激しく走って行くから
「腹が減ったら帰ってくるだろ」
そういって、父も母も追わなかったらしい。

一夜明けて、ゴンタはちょっと怪我をして帰宅した。
母に言わせると
「追いかけなかったから、どうも拗ねてしまって、また言うことをきかなくなってしまったのよねぇ。目つきが悪いのよ。」
という状態が数ヶ月続き、やがてまたちょっとづついい子になり始めた。

昨年ぼくが実家へ帰って来た時、ゴンタは何故か、ぼくに吠えず、ほとんど噛み付かなかった。多分家族だというのがなんとなく分かったのだろう。

父がセカンドハウスを建ててから、母が田舎へ行くときはゴンタも一緒に行くようになった。
「やっぱり捨てられたのよ。だから車が嫌いなのよ。」
母はずっとそういっていたけれど、ゴンタは車に乗ることにも慣れた。
でも慣れない田舎暮らしはゴンタには辛かったようで、ちょっと痩せた。

父が倒れてしばらくして、ゴンタが2回りほど痩せて小さくなっていることに気づいた。
「やっぱりお父さんが帰ってこないから心配しているのかしら…」
「お父さんはゴンタによっぽど餌をあげてたんじゃない?!」
「『最近ゴンタがなぁ、散歩の時"止まれ!"と言うと止まるぞ!』ってお父さん言ってたけど、止まるたびにお父さんゴンタにガム(クッキーみたいな犬用お菓子)あげてたから止まるに決まってるじゃんねー!」

そんな話を母や妹とした。
つい先週、ぼくは初めてゴンタを叱った。レモンガスの交換に来ているガス屋さんに向かって、ゴンタがあまりにもしつこく、そして獰猛に吠えているから、右足で地面を一発強く叩き鳴らしながら
「ゴラ!ゴンタ!!!」と。

ゴンタは耳としっぽを下げ、大きな目をつぶって怯えた。
なんだかすごく嫌な気分になって、ぼくはそれ以来ガムや餌を沢山あげるようになった。
父が倒れる前の、太ってていかつかったゴンタに戻るように。

コメント

いつもコメントありがとうございます。ゴンタは家では2匹目の犬です。ぼくが中学生だった頃、父は福岡に家を建てました。
「家といったら犬でしょう!」
とぼくは言い、近所から生まれたばっかりの子犬をもらって来ました。
その犬は長生きをして、横浜にいた時も、母が福岡に帰った時も一緒にいたんですが、福岡に帰ってくると亡くなりました。家の母も、
「もう二度と犬なんか飼わない!」
そういっていた矢先に野良犬が家の前で血だらけで倒れていて――。
今ゴンタがいてよかったなぁと思うことがよくあります。
あんまり無責任なことは言えませんが、ヒカルさんもまた飼ってみてはいかがでしょうか。

ゴンタにご褒美をあげててなづけるお父さん、私の父とダブってて、笑っちゃいました。犬って飼い始めると、家族にとってかけがえのない存在になりますよね。私は今年10月19日に12年飼っていた愛犬を亡くし、もう犬を飼うのは止めようと思いましたが、今日aquioさんの記事を読んで、また飼いたくなってきました。

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