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143日目 

夜、仕事帰りに病室へ行った。夜行くと大体いつも目を開けていて、ぼんやりとなにか考えながら起きているように見える。今夜もそうだった。

熱があったのか、食事が終わったばっかりのせいなのか分からないけれど、玉のような汗を額に浮かべていて、驚いた。パジャマを触ってみると寝汗をかいているようだったが、体はさほど熱くなかった。
布団が暑かったのか、熱があったけれど汗をかいてよくなったのか、よく分からなかった。

ぼくはマフラーも取らず、ティッシュで父の額の汗を拭き、ウエットティッシュで顔を拭いた。マフラーを取り、上着を脱いで、熱いお湯でタオルを濡らしてよくしぼり、顔を拭くと、とても気持ち良さそうな顔をした。

できればパジャマを着替えさせてあげたかったけれど、ぼく一人ではできないから、看護師さん達にまかせることにした。


ベットの側に座って手を握り、仕事のことや家族のことをぽつりぽつり話しかけた。時々ゆっくりと表情を変えたり、プップッと空気をはじき出すような感じで口を動かしたり、口をもぞもぞ動かして、相づちをうってくれているみたいだった。


消灯になり、病室の電気がパッと消えた。お休みと言って帰った。

目をうっすらと開けて、穏やかな表情でぼくを見ている父に話しかけていると、
「おぉ、そうか。そんなことがあったか」
と口数も少なく応えてくれそうなほど、父の表情は倒れる前と変わらなかった。
想像したり考えると辛いので、ただ現実をぼんやりと眺めるように期待するしかない。

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