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シャント 

父がクモ膜下出血で倒れて最初に入院した病院へ、シャントの交換検査へ行ったと母が言った。

院長先生は、当時の父を思い出しながら、「よくここまで・・・」と、本当に嬉しそうに述べ、看護婦さん達も父の元へ来ては、ワイワイなにやら話しかけてくれて、父は「どーも、どーも」とか「ありがとうございます」とか言った。

見えていても、明けているのがしんどいのか、普段は右目をつぶっているのだが、「明けて!」と頼むと明けてくれる右目を、病院で明けてやったりして、多いにウケたらしい。


お風呂に一緒に入る時、最近母は10分ほど風呂の外へ出て行く。その間、ぼくは父の麻痺した左肩を、肘を、手首を、指をゆっくりほぐしては、タオルを絞って父の目頭に置く。

「硬くなってるから、普段から自分でマッサージしなきゃだめだよ」とか言いながら、ただ父の左腕を一生懸命にマッサージする。

お湯の中で30分、シャンプーや石けんに10分、入ったり上がったりするのに5分ずつくらいかかるので、大体いつも1時間近くかかる父との入浴が、ぼくは心から好きだ。

父に対する感情も、日々の雑感も全て消え、ただただ父の左腕の筋を感じながら、ぬるめのお湯の中でひたすらマッサージすることは、楽しくも辛くもないけれど、1週間で最も心温まる時間のような気がする。

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