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86日目 水頭症手術から3日目 

転院してからというもの、母や妹と一緒に朝から病院へ行ったことがなかった。
だから今朝、母と一緒に病院へ行って、朝一番に何をするのかがわからず、ちょっととまどった。


「おはよう」の挨拶の後、母はひげを剃ってあげたり、熱湯に浸したタオルで顔を拭いてあげたりしていた。妹も途中から病室に来て、こまごまとなにかしている。

ぼくは、母や妹の動きをあまり気にしないで、父の手を握って「おはよう! なんか言えんね!」などと声をかけたりしていた。そして、父の左腕を動かした時、左手首に入っていた点滴を抜いてしまった…。
なんとなく病室にいづらくて、小1時間ほど外に出た。


病室に戻ろうとすると、食堂から妹の声がした。父は、車椅子に乗って、見晴らしのいい食堂から外を見ていた。

「腕を上げて!」
「腕を下げて!」
と、昨日やった右腕を上げ下げする動きを、今日もできるかどうか聞いてみると、できた!
車椅子に座っていると、腕を上げ下げするのにちょっと力が必要なのか、腕も足もひどくガタガタ震わせていた。それでもなんとか、腕をあごの下辺りまで、何回か上げることができた。


力んで足がガタガタしているのなら、ひょっとすると足も多少は上げ下げできるのかもしれないと思い、

「じゃあ今度は右足を上げてみて!」
と言うと、ガタガタと震わせながら、微かに右足を上げた!
これは2、3回しかできなかったけれど、どうやらリハビリをすれば、右手、右足はなんとか動くようになるような気がする。


父は、腕や足を上げ下げしている間、頭や顔から汗を一杯かいた。

1時間ほど車椅子に座った後、ベッドに戻った父は、疲れた顔だったけど、ちょっと爽快な感じに見えた。


眠った後、ぼくは一時帰宅。
母と妹は残った。1時間ほどすると父はまた目を覚まして、歯ブラシを持たせたら、歯を磨こうとするような動作――口を大きく空け、手に持った歯ブラシを口に持って行くーーをしたらしい。


夜、8時頃ぼくは一人で病院へ行くと、父はちょっと目を覚ましてくれたようだったが、疲れているのか、すぐに深く眠ったようだった。


意識回復の見込みが最も高いと言われているこの1週間は、毎日父に会いに行って、家族しか分からない臨機応変な対応で、意識回復の手がかりを父に掴ませたい。

コメント

●ヒカルさん>
コメントありがとうございます。
面会に行って、顔を拭いたり、間近で声をかけたりしていると「なんとか回復するかもしれない」と、ちょっと気が楽になります。
でも、両親が歩いている時に似た雰囲気を持った方を見たりすると、どうしようもない程悲しくなります。
しっかり看病したいと思います。

aquioさんの努力、葛藤、お父さんへの深い思いが、お父さんだけでなく、ご家族やblogを見た皆さんにもすごく伝わっていますね。
blogの内容も他の方のコメントも、とても気持ちのこもった文章で、心があったかくなりました。

●monakaさん>
コメントありがとうございます。
昨年までぼくはメキシコで日本語教師をしていました。3年の契約を終え、帰国していたので、不幸中の幸いだったと思っております。
お見舞いに行っているだけなのに、父の面会後は、ぼくもmonakaさんと同じような疲れ方をします。心の脱力感と、俺が頑張らなくては!といった焦燥感とか。父が倒れた当初は、宇宙の中で自分の周囲だけがぽっかりと浮いてしまったような妙な感覚にもなりました。
身体の奥底から疲労困憊してしまうのは、自分がだらしないからでも、弱いからでもなく、きっと、父に生きる気力を注いでいるからだと考えています。

●hisaさん>
コメントありがとうございます。
病院は、腕への電気的な刺激を与えてくれたり、胃に流動食を入れるといった、医療的な刺激を与えてくれているので、ぼくたち家族は、リンゴをすって数適口に入れたり、優しく身体を触ったり、声をかけたり、近況報告をしたりしています。
ここ一週間は、もっと工夫して、更なる意識の回復を期待したいと思っています。

たまたまここへ辿り着きました。あなたの御家族の姿が、5年前のわたしの家族の状況と重なり、心からエールを送りたくて、書き込みさせて頂きました。突然でごめんなさい。
わたしも21才の時、クモ膜下で父が倒れました。その知らせを留学していたベルギーでうけすぐ帰国し、5日間でしたがICUで忘れられない時間を過ごしました。普段考えもしなかった事を考えるただただ濃い神聖な時間でした。あの時間は今考えると私には奇跡に思えます。たまらなさも涙も消えて宇宙の営みの偉大さや父の魂を感じました。でも頭の中がものすごく静かで、とても冷たく、何もしたくないのに何かしなきゃとかきたてられ、そして疲れる、そんな繰り返しでした。あなたのお父様のいま現在の状況は本当にすごい!
読んでて涙がでました。御家族、御友人の方々は体力、精神共に大変な時があると思いますが、どうかガンバッテ!!!!お父様の回復、心からお祈りしています。

車椅子に移乗して過ごされるまでになったんですね。気候のいい時期なので、ベッドから離れて家族での時間がたくさん持てるといいですね。
医療者が状況や意識レベルを把握するために与える刺激は光や痛覚など患者さんには不快でしょうから、ご家族は視覚・聴覚・味覚(舌刺激)など、ご家族ならではの快刺激が何より効果的です。 お父さんすごくがんばってますね。ご家族の思いが伝わっている証だと思います!

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