スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

108日目 

仕事の帰りがけに病院へ立ち寄った。

夜中の22時を回っていたので、一旦ナースステーションへ行って挨拶しようとしたけれど、誰もいなかった。巡回をしているのだろう。


消灯後の暗い病室に入って、電気をつけようとしたけれどなかなか見つからず、オロオロしているうちに、父はぼくの気配に気づいたようだった。
うめくような、むせているような感じで喉をならし、不安そうだったので「きたよ~! でも電気分からないんだよー」と言った。


明かりをつけて、父の右手に触れると、ちょっと熱かった。熱があるようで、首と肘には熱冷ましが巻いてある。
熱のせいか、眠っていたせいか、父の顔はちょっと紅潮し、少しむくんでいた。
右手を握りながら話しかけていると、右手をぶるぶると震わせながら、握りしめてくれた。
家族や、山奥の家のことなどをゆっくり話していると、やがて左目を明けて聞いてくれた。
夜は、身体に負担をかけるのでマッサージはあまり良くないかもしれないと思ったので、マッサージはしなかった。


急がしそうだったから気が引けたけれど、父の痰がひどくたまっていたから、看護士さんに声をかけて痰を取ってもらった。結構な量の痰を吸い出してくれた。
父は、口をむにゃむにゃさせ、すっきりしたような、しないような、微妙な表情をした。それがちょっとおかしくて、看護士さんと顔を見合わせて笑った。


帰る前、顔をウエットティッシュで拭くと、表情をゆるめ、目もと口もとをゆるやかにゆるめた、ちょっと微笑んでいるような、すごく気持ち良さそうな表情をした。
「あ~よく眠れそうだ。だからもうお前は帰れ」
と言ってくれているような気がした。

コメント

コメントありがとうございます。
先ほど、面会から帰って来た妹と話をしていたら、妹が病室に入って行くとやはり、喉をごろごろとならしてまるで、
「痰をとれ!」
と言わんばかりの反応を出したそうです。
たとえどんな反応でも、これまで見せなかった反応を示してくれると嬉しいです。
今年の風邪はなにやら酷いようですね。ヒカルさんもお気をつけください。

こんにちは。忙しそうな時は声をかけづらいとは思いますが、看護師には遠慮しないでいろいろ言って下さいね。特に痰の吸引などは、溜ってるのに気づいてくれただけでもとても助かります。今日のblogを読んで、aquioさんのお父さんとの関わりや表情の読み取り、文章全体の雰囲気に、すごく余裕が感じられました。
寒くなってきて、外来に風邪の患者さんが増えてきてます。aquioさんも気を付けて下さいね。

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://subarachnoidhemorrha.blog64.fc2.com/tb.php/177-ea778085

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。