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祖父 

18:19に祖父が他界した。ぼくは看取ることができなかった。
祖父は、これまで共に暮らしていた内孫が全員集まるまで、なんとか意識を保ち、自分の子供と、内孫が全員揃うと、静かに永い眠りについた。

ぼくはあんまりおじいちゃんのことを詳しく知らなかったけれど、ぼくが小学生だった頃、夏休みになるといつもおじいちゃんの家へ行き、カブトムシやクワガタ採集に夢中になった。ウナギの仕掛けも一緒に行った。雨が降ればおじいちゃんと将棋をした。
ぼくは父から将棋を習い、将棋の楽しみはおじいちゃんから教えてもらった。
おじいちゃんは、たまにポカをして負けては「もう一番!」と人差し指を立てて言った。頑張ればたまに勝てる。そんな気がして、気を良くしてぼくはよくおじいちゃんと将棋をした。

たまにおじいちゃんの横で寝ると、じいちゃんは朝早く起きて布団の上であぐらを組み、天狗のような鼻から煙草の煙を豪快に吐き出しながら、山を見て微笑んでいた。

自分では気づかないほど、ぼくはじいさまに影響されていて、母は、ぼくとじいちゃんの性格はよく似ていると言っていた。
今年89歳になるはずだったじいちゃんは、桜が満開になる前に、二度と目を覚まさない眠りに着いた。

天寿を全うしたのだと、思いたい。

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