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風邪 

先週は忙しくて実家へ行けなかったが、親父は風邪をひいていたらしい。

ぼくを心配させまいと、母はぼくに電話では言わなかった。

2週間ぶりに行くと、親父はまだ鼻水がちょっと出ていて、しんどそうだったが、それでももう治った感じ。

丸2週間家で寝て、汗だくの身体をタオルで拭くばかりだったから、母も父も、なんとしてでも今日、ぼくがいるこの日曜日は、頑として風呂に入りたい! と、病み上がりの姿に心配するぼくを半ば強引に、父と共に風呂に入った。

風邪をひいたせいで父の身体がとても軽かった。体重がおちたことで、右足の踏ん張りや、今後の食事を考える上で、母は嬉しいことばかり考えているようだった。

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風邪02 

風邪が治って、病院で検査してもらい、その結果がわかった。

なんと肺に水がたまっていた形跡があり、あと一歩で肺炎、ほとんど肺炎といった状態だったらしい。

雨やら体調不良で、訪問介護もリハビリも断って、家で母が看病していたのだが、母はちょっと反省しながら、過ぎたことは考えないようにしているようだった。

ずっと以前からいつか母に釘を刺しておきたいと思っていたことが言えた。

「親父にもしものことがあった後、母はきっとボケると思う。だから心の準備をしておいて、絶対にボケないで欲しい」

『あら、わたしもそう思うのよ。もう、でもそうなったらそうなったで仕方がないわね。でも、一応ヘルパーの資格もあるから、その時は老体にむち打ってヘルパーの仕事をしてみようと思ったりもしてるのよ』

強がりではなく、本当にそうあって欲しい。

2年 

2年前の今頃、ハンドルにしがみついて

「嘘だ。きっとなにかの間違いだ。また妹が大げさに、なんか勘違いしてるんだ」

そう思い込みたい気持ちとは裏腹に、これまで感じたことのない、背中にどろどろの鉛がくっついて前に進みたくない感覚を振り切るように、高速道路を飛ばした。

あれから2年が経った。


右脳がほとんど機能しなくなり、左半身は麻痺し、趣味に没頭できるほどの集中力もなさそう。

でも、おいしそうに三度の飯を食べ、痺れて痛そうだった左腕の痛みは徐々にとれ、右足は少しずつ踏ん張れるようになった。

将来ひょっとしたら、自力で立てるようになるかもしれない。


時々思う。
父は、生きる意味を、父自身どうとらえているのだろうかと。

親父は時々、意識がクリアーになって、倒れる前と同じような時がある。親父の雰囲気がふわっと軽やかで、クリアーな時がある。きっと1日に何回か、親父はもとに戻っている。

そして深く何事かをじっくり考え始める。『なぜ息子がこんなによくしてくれているのか』『こいつはこんなに優しい男だったのか』『なぜ俺が倒れてからみなこんなによくしてくれるのか』『俺は一体どうしてしまったんだ』『そういえばあの時・・・』

よくわからないけれど、ぼくにとっての親父は、もともとあまり喋らず黙々とTVを見ていたり、黙々と草木を触っており、無駄話の類いはほとんどなかった。二人きりになると、何か話さなければならないような気がして気まずさがあった。


今、親父は無理に話す必要はない。そこにいて、話しを聞いてくれたり、じっと見てくれているだけで、ぼくは嬉しい。

親父もあと2ヶ月で還暦だ。

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