スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

九重“夢”大吊橋 

父と母は、住民ということもあり、正式なお披露目の前に住民だけが招待されている『九重“夢”大吊橋』へ行ってきた。

でも、父は高所恐怖症だった。人並みに押されながら吊り橋を半分ほど渡ると、「怖い。戻ろう、戻ろう!」と半ば怒りながら言い始めたのでぼく達は引き返した。

でも折角だからぼくだけ橋を全部渡って、堪能した。なかなか素晴らしい眺めだった。でも、これにお金を払って、もう一度渡るかと聞かれると、即答しかねる。吊り橋から望める滝や、渓谷の眺めは素晴らしいが、滝や渓谷を見るためだったら直に触れられる所まで降りて行きたいし、第一、吊り橋渡ってもなんにもないし、、。渡り終わった所には、シャトルバスが走っていて、入り口側までバスで送ってくれるらしいけど。。。

九重“夢”大吊橋を堪能して両親の所へ戻ると、嫁に行った妹から母にメールが。なんと、九重“夢”大吊橋に来ているらしい。しかも、もうすぐぼく達の所に着くから待っててくれだと。どうやら妹と母は示し合わせていたようす。

でも父がとても嬉しそうだった。ついでにみんなで写真を撮った。ネットには載せないけど。

スポンサーサイト

お風呂 

洗面所まで車椅子で母がつれてくる。そして、スウェットを脱がして、下着を脱がせる。
その間、ぼくはトランクスをはいたままお風呂に入って、お湯をすこしぬるめに調節する。

ぼくが足を持ち、母が肩を持って、父を浴槽の縁に座らせる。

下半身から少しずつお湯をかけていって、おもむろに父を浴槽に入れる。ぼくは父の正面に座って、父がずり落ちないように支える。



家の風呂はちょっと自慢できるくらい広い。しかも温泉。父が退職金を全てはたいて立てた田舎暮らしの家は、マッチ箱のように小さくて、玄関もないに等しいけれど、お風呂だけはでかい。

父の自慢の我が家の風呂に、ぼくは自分が父と二人で入ることになるなんて考えたこともなかった。これまで父とはそんなに仲良く話したこともなかった。むしろ、父とも母とも、ぼくはずっと険悪だった。二人の考え方とぼくの考え方はいつも相容れなかった。

父が倒れて初めて、ぼくは両親を大切にしなければならないと心底思ったし、母はぼくの生き方を認めてくれたように感じる。



父と二人で温泉に浸かっている間、母はしばらくお風呂から出て、入浴前に散らかした物の片付けと、入浴後の準備をしに行く。その間ぼくは父と二人で温泉に浸かる。この時間だけは、父が倒れたからこそ訪れた幸福な時間であるとはっきり思う。

冬休み 

日本語学校を2つ掛け持ちしており、ちょっと普通では考えられない数の授業をこなしていただけに、ぼくはこの休みを本当に待っていた。もし、専任になっていたら2週間もの長期休暇は得られなかっただろう。

本を沢山買い込んで、ぼくは車で山奥の実家に戻って父をお風呂に入れて、冬休みにあれをやろう、これをしよう。でも基本的には食っちゃ寝、食っちゃ寝、時々父と入浴。そんな風にのん気な2週間を過ごしてやろうと思う。

太った 

食っちゃ寝、食っちゃ寝する予定だったが、予定通り食っちゃ寝できた。おかげで買い込んだ本はあまり読めなかった。読書より、実家に足りない家具を作ろうと、1日おきくらいでぼくはD.I.Y。日曜大工をした。テーブルの下に一カ所デッドスペースがあり、そこにぴったり当てはまる棚を、なんとしても作りたかったけれど、完成にはいたらず、冬休みが終わった。

この2週間、1日おきに父と風呂に入った。麻痺している父の左半身が、とてもやわらかくなった。そのせいか、入浴のときよく左肩が痛いと怒るのだが、次第に怒らなくなってきた。きっと、身体が柔らかくなって麻痺で痺れているところも柔らかくなったのだろう。

1日おきに一緒にお風呂に入って、ぼく以上に食っちゃ寝、食っちゃ寝している父のお腹がたぷんたぷんになってきているのが気になる。父の体重は今何キロくらいあるんだろう。本当にもうたぷんたぷんだ。かといって、食事を減らすのは嫌だし、胃瘻から入れている栄養をこれ以上減らすのもはばかれる。

ゴンタ同様、父もおやつをもっと減らさねばならない。

さつまいも 

父は最近、ぼくがなにか食べていると、じーっと羨ましそうにぼくを見る。
そして右手を広げてぼくにのばす。でも、嫌いな物はやっぱり要らないらしい。

「お父さん、さつもいも食べる?」
「いらん」

でもなぜか、母が隣で芋の皮をむいて父に手渡すとおいしそうに食べる。
一口食べると次はまだか、と。

今年のさつまいもは去年のに比べてとてもおいしく、ぼくもそんなに好きな方じゃないけれど、今年はやけに沢山食べた。そして余った皮をゴンタにやると、これまた美味そうに目尻を下げて食べる。

夜コタツでテレビを見ながらぼくと母はどうしても放屁してしまうのだが、あんまり鼻がたまらんので、ライターをつけてやった。おならの臭いはマッチをすると消えると聞いたことがあるけれど、ライターでも少しは消えるのだなあと。

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。